【総力特集Bajirao Mastani】愛の種類は3つある

いよいよ明日! 決戦は日曜日!

英語字幕しかないならば、ヒンディー語のボリウッド映画でよく出てくる単語を集め、聞き取って喜ぼうという企画「Bajirao Mastani みんなの予想☆出る単TOP10」。回答してくださった方、ありがとうございました!

不動の出る単
ぴゃーる(愛)、じんだぎ(人生)

こちらも耳につく疑問詞
きょん(なぜ)、きゃー(なに)

たっくさん出てきます接続詞
れーきん(しかし)、あぉーる(そして)

親しげな会話でよく出る
ぼろー(言って)、すのー(聞いて)

今回たくさん出てきそうな
どぅしゅまん(敵)

そしてなぜかDOSO Films広報担当タマ子嬢のいきなり重たい単語
ぱーぱ(罪、不徳)

単語予想がランキングになるだけ集まるにはまだ日本のインド映画界の裾野が広がりきっていなかったようですので、ここはひとつ、アンジャリの独断に基づき、ヒンディー語映画における「愛」の表現について語ってみたいと思います!


豪華絢爛ゴージャス歴史ロマンス大作のBajirao Mastani(「バジラーオとマスターニ」)。本国では12月18日(金)に公開初日を迎え、日本ではそのわずか2日後の明日、12月20日(日)に上映されます。詳細は、主催Space Box Japanさんのサイト こちら からどうぞ。

☆予告編日本語訳はこちら☆

Vol.11 Bajirao Mastani 予告編⭐︎和訳をつけてみた

☆主人公バジラーオの人物像に迫る☆

燃えよバジラーオ☆Episode1 戦を生きる男

燃えよバジラーオ☆Episode2 息子、そして英雄

燃えよバジラーオ☆Episode3 同志よ

燃えよバジラーオ☆Episode4 よき妻

燃えよバジラーオ☆Episode5 戦いの美学

☆あなたも一緒に。歌おう! ひらがな歌詞(ダウンロードできるPDFファイルつき)☆

Deewani Mastani(でぃわーに・ますたーに) ひらがな歌詞

Pinga(ぴんが) ひらがな歌詞

Albela Sajan(あるべーら・さーじゃん) ひらがな歌詞


残念ながら実生活で聞いたことは皆無の単語でありながら、映画の世界では必ず出てくる単語。それは「愛」。ラブです。

そしてヒンディー語映画の世界では、この「愛」が3種類あります。

ぴゃーる、いしゅく、もはばっと。
ぴゃーる、いしゅく、もはばっと。

繰り返してみましょう。はい、ご一緒に!

ぴゃーる、いしゅく、もはばっと。
ぴゃーる、いしゅく、もはばっと。

これらの「愛」にはどんな違いがあるのでしょうか。私アンジャリ、友人に聞いたり、飛行機で乗り合わせた隣のおじさんに聞いたり、意味の違いを解明すべく過去にも調査をしてきました。こういう言葉のニュアンスまできっちり解説できるとホンモノだなあと思うのですが、まだまだエセの域を抜けられないのが残念なところです。

しかるに、浴びるほどの作品を観続けていますとおぼろげながら違いがわかるような気もするのです。

たとえば「ぴゃーる」は、わーっとのぼせあがる恋心であったり、小さきものを愛でるときのような愛しい気持ちであったりします。「いしゅく」はもうすこし深淵で、男女間で使われる場合は、ひじょうに激しい、身分違いやロミジュリ的状況でも関係ない、添い遂げてやるという覚悟まで感じさせるような愛。「もはばっと」については、「いしゅく」を経てたどり着く普遍的な境地で、家族であったり、人類であったり、大きなくくりで使われる「愛」。

と、ここまで詳細に「こうだよね?」と同意を求めるべくインド人の友人にメールを書いたら、「んー、ま、どれでもだいたい一緒、あんまり違わないんじゃね?」という回答がきました。いい友人です、いつもありがとう……。

インド人的には、「ま、だいたい一緒」という場合もあるようですが、私は諦めません! 実際に映画のなかでどのように使われているか、実例をみてみましょう。


【ぴゃーる】

■ Pyaar Dosti Hai(Kuch Kuch Hota Hai, 1998)より

ぴゃーる きゃー へー?
愛は なに ですか?

ぴゃーる どーすてぃ へー
愛は 友情 です

■ Pahala Pahala Pyaar Hai(Hum Aapke Hein Koun..!, 1994)より

ぺへら ぺへら ぴゃーる へー
最初の 最初の 愛です

ぺへり ぺへり ばーる へー
最初の 最初の 回です

【いしゅく】

■ Ishq Bina Kya Jeena(Taal, 1999)より

にーちぇ いしゅく へー
下には 愛が ある

うっぱる らぶ へー
上には 神が いる

いぬ どのー け びち めん さぶ へー
両者の 間には すべてが ある

■ Ishq Hua… Kaise Hua(Ishq,1997)より

いしゅく ふあー
愛が 起きた

けぇせー ふあー
どのように 起きた

あっちゃー ふあー
いい感じに 起きた

じぇいせ ふあー
そのように起こるべくして 起きた

【もはばっと】

■ Pyar Ishq aur Mohabbhat(Pyar Ishq aur Mohabbat, 2001)より

ぴゃーる いしゅく あぉる もはばっと
まんまなので訳なし! 「あぉる」は「そして」です。


観たことのない作品ですが、最後にうまいことまとまる一曲がありました。雪山で愛を語っています。なぜ、いかなる理由でそのような状況になったのか、だいたい寒くないのか、毎度気になるちょっと前のインド映画の定番です。最近のミュージカルシーンは物語にうまくハマるつくりかたをしているので、こういうのあまりなくなりました(さみしい)。

さて明日はどんな愛が出てくるでしょうか。

ぴゃーる、いしゅく、もはばっと。
ぴゃーる、いしゅく、もはばっと。

みなさま、ぜひ、聞き取ってくださいねっ! そしていつかまた、ファン層が厚くなった暁には、「出る単予想」のリベンジをやらせてくださいねっ!

Post Author: アンジャリ(Anjali)

アンジャリ(Anjali)
Masala Press代表・印流楽しいこと案内人。神奈川県茅ヶ崎市生まれ。東京外国語大学インドネシア語科卒。学生だった1997年にバックパッカーとして単身インドを訪れ3ヶ月を各地で過ごす。以後、インドの舞踊と映画に心酔。ガイドブックなどのライターを経て旅行会社に就職、インド専門添乗員を務めるも、2001年からはインドとロンドンを拠点に放浪生活を送る。2006年に本帰国、外資系証券会社に再就職、10年間の会社員生活を経て、現在、インド映画の印流ブームを興すべく奮闘中。