インド女子旅大特集 その2- ビザ(査証)とお金と便利ツール

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Girls’ India 女子よインドを旅しよう


「インド女子旅大特集 その1- 女子のための心得7か条」はこちらから

「インド女子旅大特集 その2- ビザ(査証)とお金と便利ツール」はこちらから

「インド女子旅大特集 その3- 配車アプリUber活用体験」はこちらから

「インド女子旅大特集 その4 – 彼女たちのリアル旅」はこちらから

「インド女子旅大特集 その5 – お宿のコースは松・竹・梅」はこちらから

「【インド女子旅】エア・インディア搭乗体験」はこちらから


長らく更新が滞っておりました。Masala Press、主宰アンジャリ及び広報タマ子嬢、インドより無事戻りました!

わたくしアンジャリ、典型的なB型でして、人の面倒を見る甲斐性がなく、人と歩調を合わせるということが苦手なため、だれかと旅をするのことをまったく得意としておりません。これまでのインド渡航もお仕事以外では単身が多かったのです。

しかし今回、タマ子嬢ほか何人かの女性とところどころご一緒させていただき、あらたなインド旅の魅力を知りましたよ。全員がそれぞれ別々のルートで別々に渡航し、ひとりでは行きづらい食事や割高な車のチャーターなどでは団結、そのほかはてんでバラバラに旅を楽しむという現地集合型インド女子旅。こういうのだいすきです!

そういえば帰国便が1時間ほど遅延しまして。インドの場合、1時間くらいの遅延は遅延に入らないので、のんびりと待っていました。ようやく乗り込んだ機内で機長のアナウンスが。遅延の理由はなんと、同じ機体が往路デリーに向かっている際、到着前に産気づいた女性がおり、急きょデリーではなくコルカタ(旧カルカッタ)に緊急着陸したためだったそうです。赤ちゃんはすこし早かったようですが無事生まれ、母子ともに健康とのこと。機長の誇らしげな口調に私も嬉しくなりました。新年早々、めでたいことです。

さて今回は、女子のための旅の技術に触れてみたいと思います。ガイドブックをよく読んでいただくのがもちろん一番よいのですが、Masala Pressでは2016年1月現在の、そこが知りたい! という最新の状況をお伝えします。


「インド女子旅大特集 その1- 女子のための心得7か条」はこちらから


■ 渡航前からザ・インド。入国にはビザ(査証)がいる

さて、日本人のパスポートは世界中いろいろな国へ事前の許可なしに入国することができますが、インドに入国するには、事前に申請して取得するビザが必要になります。思い立ったら気軽に行けないというの点も、インドへの道のちょっとハードルが高いところです。

私が最初に渡航した1997年は、あちこちかすれた質の悪いスタンプをパスポートに押され、手書きで番号が記入された手作り感いっぱいのビザでした。いつのころからか、透し模様が入ったシール式のかっこいい(?)ビザになりました。普通に旅行者として渡航するなら、6ヶ月のマルチプルビザ(期間中何度でも出入国が可能)を取得できるでしょう。

しかしこのビザの申請と受け取り、まずはWebで氏名生年月日から父親の名前までさまざまな情報を入力し、それをプリントアウトしてビザセンターに持参しなくてはなりません。ガイドブックに詳細な記入例がありますので、自分でチャレンジする方はそういったものを駆使してください。また2015年12月時点では、予約済みの航空券を保持していることがビザ申請の条件になっています(以前は「入国を許可してないのにビザ取得より先に航空券を買うなんておかしい」なんていわれたりしたのに、変われば変わるもんです……←やや恨み節)。

提出する顔写真も、5×5センチで白背景、顔の大きさなどもきっちりと規定に従っていないと不受理になる場合があるようなので、ビザセンターの案内もよくお読みくださいね。タマ子嬢は「役職」の欄を空欄にしていたら不受理になりかけ、先方に記入してもらう事務手数料を別途とられたとぶりぶり怒っていましたので、空欄を残さないよう、すべてなんらかの記入をするようにしてください。

しかし。普通の勤め人だったり、地方在住だったりすると、平日の申請時間にビザセンターに出向くのが難しい場合もあると思います。またインドビザの取得方法は本国の鶴の一声でころころ変わったりします。面倒なのはイヤーッ! という方は、旅行代理店に依頼するという手もあります。大手さんでもいいですし、Masala PressがおつきあいしているGNHトラベルさん、または「地球の歩き方」で紹介されているシゲタトラベルさんもよろしいかと思います。

ただ、世界中を扱う大手さんよりは、インドと周辺地域に強い専門の旅行代理店にお願いしたほうがさまざまな変更にも素早く対応してもらえるのは確かです。GNHトラベルさんは全員日本人スタッフ、そしてインド各地への実際の添乗経験も豊富にある旅の猛者(物腰は柔らかいですよ)が対応していますので、各種相談や細かいアドバイスなども含めておすすめいたします。一生懸命すすめていますが、いまのところMasala Pressへのキックバックはありません(笑)

本年2015年12月にご自身で申請したラニさんの例をご紹介しておきます。

「まずはビザセンターに出向き事前にオンラインで記入、印刷した書類を提出、申請手数料とゆうパック手数料1,000円を支払ってその日は帰宅。後日、ビザを付与したパスポートが自宅へ送付されました。ひじょうに細かい注意点としては、申請書を自宅のプリンターで印刷するとバーコードの下にある名前が見切れてしまい受付不可になった例もあるそうで、1%程度縮小して印刷するとうまくいきました」

また申請後はメールやショートメッセージで申請がどの段階にあるか逐一連絡があり、比較的スムーズに受け取れたそうです。ちなみにVisa on Arrival(到着時に空港で取得するビザ)もあります。手数料が割高ですが時間がない方はこちらを利用する手もあります。

いずれにしてもインドビザの仕様はよく変わりますので、つねに最新の情報を確認し、余裕をもった日程で取得をするようにお願いいたします。いやあ、渡航前からインド気分で楽しいですね♪(←違う)


■ お金のもちかた

ひと昔前までは、インド旅行の際の現地通貨インドルピーの入手方法は、インドの空港でアメリカドルか日本円を両替をするのが一般的でした。そのほかに、10年ほど前からは「インドのATMで日本の預金口座から直接インドルピーを引き出す」、「クレジットカードの海外キャッシングを利用しインドのATMでインドルピーを引き出す」方法も加わっています。

* インドのATMで日本の預金口座から直接インドルピーを引き出す

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新生銀行や三菱東京UFJ銀行、SMBC信託銀行(旧シティバンク銀行)など、「国際キャッシュカード」や「インターナショナルキャッシュカード」と呼ばれるキャッシュカードやデビットカードを発行している銀行があります。日本でいつも現金の引き出しに使うキャッシュカードをそのままインドでも使用しインドルピーを引き出せるというものです。

メリットは、

– インド到着後、空港にあるATMですぐに現金を引き出せる
– 両替所がすぐに見つからない場所でも、ATMなら見つかることが多い
– 必要額のみをルピー建てで入手できる(両替だと日本円の紙幣単位でしか両替できない)

デメリットは、

– インターナショナル仕様にするためには年会費が必要な場合がある
– 手数料が日本側でかかり、かつインド側からもとられる場合がある
– インドのローカル地銀のATMなど、対応していないATMもある

などが挙げられます。いずれにしても、事前に対応キャッシュカードを持っていないと利用できません。手数料や利用条件、利用できるATMの見分け方(”Plus”、”Cirrus”などのマークが表示されている)を事前によく確認してください。

* クレジットカードの海外キャッシングを利用しインドのATMでインドルピーを引き出す

クレジットカードのキャッシング、つまり借り入れが、海外でもできる仕様になっているカードがあります。事前に設定が必要な場合もありますので、こちらも事前によく確認してください。


私自身がどうしているかといいますと、一番多いのがATMでインドルピーを日本の口座から引き出す、次がATMでクレジットカードのキャッシング、そして日本円紙幣での両替です。それぞれにメリットとデメリット、そして手数料や金利などの条件の違いがあるので、どれかひとつだけではなく、いつも合わせて利用しています。

また、日本円の現金とキャッシュカードとクレジットカードはそれぞれ別の場所に分けて持つようにしています。大事なのは、現金を調達する複数の手段をもち、万が一どれかが盗難にあったり紛失したりしてもなんとかなるよう、リスクを分散することです。

今回、広報タマ子嬢は空港からホテル間はホテルの送迎を頼んでいたため空港では両替せず、翌日ホテルで両替をしようとしたら「週末は両替業務おやすみ」といわれてできず、外のATMでのキャッシングもなぜかカードが受付されず、週明けて平日にホテルで両替をしようとしたら「ホテルはレートが悪いからよそでしたら」といわれてできず(!)、チャレンジすれどもすれども、なかなかインドルピーゲットなりません。

札束を振りかざしながら「お金ならあるのに!」と呟くタマ子嬢。ルピーがなければおやつもジュースも買えません。

しかたがないので高級ホテルで会食の際、みなの分をタマ子嬢のクレジットカードで支払い、それぞれの支払いをキャッシュでタマ子嬢に渡すという「人間ATM」でルピーをゲットしていたタマ子嬢。その後も現金引き出しにトライしていましたが、結局、インド滞在中一度も両替もキャッシングもできないままご帰国あそばされました。私も長いことインド渡航を繰り返していますが、こういう人も珍しいといいますか、初めてみましたよ……。

クレジットカードの利用については、スキミングやフィッシングなどの詐欺の可能性は否定できません。実際にスキミング被害にあった例も聞いています。ただしこれはインドに限ったことではなく、どこでも起こりうること。インドの場合、街中の小中規模のお土産屋さんやお店等での利用は避けたほうがいい場合もありますが、信用できる大きなお店やチェーン店、ホテルのレストランなどで問題があったことは私はありません。あとはこまめにオンライン明細のチェックをするなど自衛策をとることが大事だと思います。


■ 女子旅の便利ツール

一般的な持ちものはガイドブック等をご参考にされてくださいね。今回の女子旅で「つくづくあってよかった」と思うものを以下に挙げます。

* スマートフォンとレンタルWiFiルーター

地方に行くとなかなか電波がなく使えない場合もありますが、デリー、ムンバイ、チェンナイなどの大都市は、日本からレンタルしていくWiFiルーターが大変便利です。

たとえば、

– 移動の際にGoogle Mapで方角や距離などのだいたいの検討をつける。
– 同行者と別行動をする際、LINEやメッセンジャーで連絡をとりあう。
– SkypeやViberなどのアプリを使い日本の家族と通話する。
– 天災、人災などの緊急時にツイッターなどで情報収集できる(ニュースより早い場合が多いです)。
– 配車サービスアプリでタクシーを呼ぶ(次回以降に詳しくご紹介いたします)。

など、通信手段のみならず情報収集のツールとしても使うことができます。複数名で渡航するならば1台のルーターをシェアすることもできますし、到着直後に使用できるので、現地でSIMカードを購入するより確実です。

これらを駆使するためには確実に充電できることも大切なので、充電器や変換プラグもお忘れなく!

* スカーフ

インドの大都市は今、深刻な大気汚染にさらされています。ホテルの車や窓が閉まるタクシーでの移動のみならばまだいいのですが、三輪タクシーのオートリクシャ(「オート」と呼ぶことが多いです)などに乗っていると否応なしに排気ガスを浴びます。インドではマスクの着用が日本ほど浸透していないので、マスクをしているとなにかと目立ちます。そんなとき、スカーフを巻いていれば、口元や鼻を覆うことができます。

また、女子のための心得7か条でも触れたとおり、どのような服装であってもスカーフで胸元を覆うことが重要ですので、なにがしかの巻きものを一枚は持参することをお勧めします。

ちなみにヒンディー語では大判のショールのことを「ドゥパッタ(Dupatta)」といいます。安宿などで直接横たわるのがためらわれるようなベッドにあたってしまった場合(ないことを祈ります)や、夜行列車の移動時のシーツとしてなど、ドゥパッタはかなり大判なので胸元を覆う以外にもなにかと使いまわせます。お土産物屋さんで現地調達もいいですね。安いものは一枚300円程度からあります。

おすすめは柔らかく薄いコットン地。インド中にあるファブインディア(Fabindia)という衣料品や雑貨のチェーン店では質のよいコットンのドゥパッタを多く取り揃えていることが多いです。デリーのコンノートプレイスなど旅行者がよく立ち寄る場所にも店舗がありますので探してみてください。

* チェーンと鈴

小銭入れを肩掛けバッグにチェーンで固定
小銭入れを肩掛けバッグにチェーンで固定
携帯をジャケットにチェーンでつないで紛失と落下防止
携帯をジャケットにチェーンでつないで紛失と落下防止

女子のための心得7か条で触れた、お財布と携帯のもちかたです。アンジャリはこのように肩掛けバッグにお財布とiPhoneを繋いでいました。スリや泥棒対策のみならず、うっかり落としたりなくしたりも防げます。またお財布は日本で使っているものとは別に、インド用の小さな小銭入れを持ち歩いていました。あまり立派でたくさんお金が入っていそうなお財布は、街中で取り出すのに少々ためらわれる場合があるからです。


* ミニ洗濯物干し、ウェットティッシュ、履物入れ

私は思いつきもしませんでしたが、Masala Press きっての高い女子力を誇る広報タマ子嬢によるとインド旅必需品三種の神器だそうです。

ミニ洗濯物干しは100円均一のものだそう。「買ったばかりのドゥパッタはノリが効いていて洗わないと使いづらいから」とのことです。そのほか、バスルームに洗濯干し用のひっぱる紐(この正式名称をどなたか教えてください)などないことが多いので、ちょっとした洗濯物を吊るすのに便利そうではありますね。ベッドサイドの照明の骨組みに靴下やパンツ(ああ書いてしまった)を吊るしたりしている私はやはり女子としてどうかと思います。ちなみに衣類は中級以上のホテルならランドリーサービスがお手頃価格で便利です。高級ホテルのランドリーサービスは日本のクリーニング代より割高だったりしますが、皺ひとつない完璧な仕上がりで返ってくるので利用価値はあります。

インドはなにかと埃っぽく、また清潔な水場がすぐには見当たらないことも多いので、ウェットティッシュは確かによいと思います。わたくしあんまり使いませんけども。

履物入れは「白いビルケンシュトックでお寺行っちゃったときに、入口に放置しようとしたら、目立ってなんか心配になっちゃって」。それで履物入れに収め、自分で持ち歩くことにしたそうです。インドの寺院は履物を脱いで上がります。履物は入り口で預けるか、預かり人がいない場合はそのまま置いておきます。まあおしゃれなサンダルなどはちょっと心配ですね。

それにしても白いビルケンシュトックでインドに行くタマ子嬢に驚きが隠せないアンジャリです。私が履いていたら帰るまでに真っ黒になっていそうです。

* 現地調達するSIMカード

みなさんもご存知の通り、SIMフリーの携帯電話でしたら、世界各国いろいろな場所で、その土地の通信会社のSIMカードを購入し差し替えれば使用することができます。

しかしインドでは少々事情が異なります。2008年にムンバイで同時多発テロが発生し、その際にプリペイド携帯電話が活用されたとのことで、以後、外国人旅行者は気軽にSIMカードを購入できなくなりました。国内の居住証明がない旅行者は3ヶ月など期間限定でしか買えなかったり、購入直後には使用できず、翌日、通信会社から確認の電話を受けて住所や名前を伝える「確認作業」が必要だったりしました。

この事情も通信会社によって、また時期や場所によってあれやこれや情報が錯綜しています。ここではご参考までに、私が渡航する直前に女子旅をしていた三人組のひとりラニさんよりいただいた、現地調達のSIMカード情報を記載しておきます。

「デリーの安宿街パハール・ガンジのホテルに着き、ここ何回か利用している二軒隣の携帯ショップへ。店構えは小さくて古いタイプです。 私のモバイルはiPhone4S。 契約SIMはVodafone。 書類に名前や住所などを記入したら、持参した証明写真とパスポートコピーとVISAコピーを提出し15分程度で全ての契約が終了。その時点から通話もインターネットも通じます。 次の日に電話で住所確認があるなどはなし。モバイルSIM新規契約200ルピー、インターネット1G・300ルピー(1Gか2Gか選べる)、通話チャージ 100ルピー(選べる)。今回2週間だけなので、この600ルピーで通話も3Gのインターネットも使えます。 必要ならば10〜20ルピーの通話リチャージをするのみ。ここの携帯ショップは外国人旅行者の多いパハール・ガンジのホテル近くのため、超慣れてるのだと思います」(2015年12月上旬)

SIMフリーの携帯を持っていて、滞在が数週間などある程度の長さがあるのであれば、現地でSIMカードを購入するのも一案かと思います。私は仕事も兼ねて渡航していることが多いので、まずは確実な日本でレンタルしていくWi-Fiルーターで3Gのインターネット回線を確保、そしてインド国内の連絡や予約確認などに必要な通話用として、古いiPhone4sをムニャムニャしたもの(お察しください)に現地調達のSIMカードを入れて使用しています。現時点では、1週間以内の短い日程で大都市のみ訪問、またインドでのローカル通話の必要があまりないのであれば、レンタルWi-Fiルーターをおすすめします。

インド女子旅大特集、まだまだ続きます☆

トップ写真:ボリウッドの中心地ムンバイはコラバ地区にある映画館 Regal Cinema

投稿者: アンジャリ(Anjali)

アンジャリ(Anjali)
Masala Press代表・印流楽しいこと案内人。神奈川県茅ヶ崎市生まれ。東京外国語大学インドネシア語科卒。学生だった1997年にバックパッカーとして単身インドを訪れ3ヶ月を各地で過ごす。以後、インドの舞踊と映画に心酔。ガイドブックなどのライターを経て旅行会社に就職、インド専門添乗員を務めるも、2001年からはインドとロンドンを拠点に放浪生活を送る。2006年に本帰国、外資系証券会社に再就職、10年間の会社員生活を経て、現在、インド映画の印流ブームを興すべく奮闘中。