最新インド映画の上映会にいざ行かん(2016年2月の記事)


(本記事は2016年2月に書かれたものです。ご了承ください)

Masala Pressでも何度か紹介してきましたが、日本在住インド人のいくつかの有志団体が、インド本国でも封切りされたばかりの最新のインド映画を、主に関東各地で上映しています。最新の作品を大画面で観られるとあり、英語字幕しかないという条件にも関わらず、一定数の日本人のインド映画ファンがこれらの上映会に通っています。

2月は3団体が毎週のように上映会を開催するという、ファンにとっては忙しい月になりそうです。こりゃ祭りです。Bajirao Mastani以外の2作品はインド本国でも未公開のため、内容はまだわかりません! 予告編から読み解く詳細の予想などは後日に回すことにして、本日は上映日時や場所などをザッとまとめます。

* 2016年2月10日現在、5団体がそれぞれ上映会を行うようです(うちひとつは上映済)。熱すぎて追いきれないといううれしすぎる状況です……。


◆ 第一弾 ◆ Jil Jung Juk(タミル語映画)
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アンジャリ期待度:大 *主演のSiddharth(シッダールト)くんはタミル語映画界の中堅人気俳優。タミルっぽくない薄めの男前(好みです♡)。2015年12月に起きたチェンナイの水害の際、自宅も大きな被害に遭いながら、ツイッターで呼びかけて街の復興に大いに貢献したナイスガイ。本作の公開も延期になりましたが、ついに本国でも日本でも公開間近!! コメディ……のようです。*タミル語。字幕は英語のみ

日時:
2月13日(土)イオンシネマ海老名 14:00から
2月14日(日)イオンシネマむさし村山 14:00から
* 通常の劇場公開作品の上映ではないのでイオンシネマのウェブサイトには詳細はありません。

チケット(支払いは当日窓口にて):
大人前売り2,000円、当日2,200円(いずれもFacebookページに印刷可能な割引クーポンあり)
子ども(5〜15歳):1,000円(割引なし)、5歳未満は大人と同席で無料

予約はこちらから

主催: Madras Movies Japan


◆ 第二弾 ◆ Bajirao Mastani(ヒンディー語映画)
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アンジャリ期待度:大 *昨年2015年12月、インド本国の公開からわずか2日後に日本で上映という快挙を成し遂げ、以後数回にわたり上映が実現している話題作です! わたくし、日本及びインドで計3回観ました! ひたすらゴージャスな映像に酔いしれること間違いなし! 無敵の宰相バジラーオと情熱の愛人マスターニ(+苦労人の正妻)の物語。*ヒンディー語。字幕は英語のみ

日時:
2月14日(日)キネカ大森 17:00会場、上映開始17:30

チケット(支払いは銀行振り込み又は当日窓口にて):
大人前売り2,300円、当日2,500円
子ども(5〜15歳):1,000円(割引なし)、5歳未満は大人と同席で無料

予約はこちらから

主催: Space Box Japan

☆予告編日本語訳はこちら☆

Bajirao Mastani 予告編⭐︎和訳をつけてみた

☆あなたも一緒に。歌おう! ひらがな歌詞(ダウンロードできるPDFファイルつき)☆

Deewani Mastani(でぃわーに・ますたーに) ひらがな歌詞

Pinga(ぴんが) ひらがな歌詞

Albela Sajan(あるべーら・さーじゃん) ひらがな歌詞


◆ 第三弾 ◆ Sethupathi(タミル語映画)
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アンジャリ期待度:未知 *大人気俳優 Vijay Sethupathi(ヴィジャイ・セードゥパティ)さん(寡聞にして知りませんでしたゴメンナサイ!)が正義の警官役(たぶん)を演じ、かつ家族愛も盛り込まれた、老若男女が楽しめるヒーローアクションもの(ものすごく「たぶん」)。なんでしょう、カッコ書きばかり(笑)。*タミル語。字幕は英語のみ

日時:
2月21日(日)イオンシネマ市川妙典 14:00チケット販売開始、15:00上映開始
* 通常の劇場公開作品の上映ではないのでイオンシネマのウェブサイトには詳細はありません。

チケット(支払いは当日窓口にて):
大人2,200円、子ども:1,000円、5歳未満は大人と同席で無料

予約はこちらから

主催: Celluloid Japan


30数年前、父親の仕事の都合で、私は地球の裏側ブラジルはサンパウロに暮らしていました。真っ黒に日に焼けて、現地の幼稚園に通っていたため日本語は話せるものの少々怪しい。そんな子どもでした。
Thirty something years ago, I lived in Sao Paulo, Brazil due to my father’s job. Finely got tanned, spoke a little bit odd Japanese as I, as a small kid, used to go to the local nursery school.

1970年代後半から80年代初めごろまでのことです。国際電話はありましたが料金は高く、日本人街はあれどなんでも揃うわけではありません。いまは亡き祖母がせっせと送ってくれる船便に厳重に入っている「明星チャルメラ」などが、私が感じることができる「日本」でした。
It was in late 70’s to early 80’s. International phone calls were available but very costly. Japanese town was there but not everything was. The only thing I was able to feel my home country Japan was, the parcel and its strictly packed contents such as “Instant Ramen” in it, shipped all way long from Japan, which my late grand mother frequently dispatched.

祖母が送ってくれたもののなかには、NHK紅白歌合戦の録音カセットテープなどもありました。幼稚園で覚えてくるのはポルトガル語の歌ばかり(あたりまえですね)、外国で暮らす孫は、数年会わないうちに日本語を忘れてしまうかもしれない。そんな祖母の危機感でしょうか、日本の歌謡曲が入ったテープは折に触れ届きました。ちょっとおぼつかないながらもピンクレディなども一応は知っているのは祖母のおかげです。
My grandma often sent cassette tapes that she recorded famous Japanese TV show with full of Japanese songs. As I only learned songs in Portuguese, she was somehow concerned that her grand daughter, miles away from her, might forget her own language. I am fine with those hit tunes of the time simply because of her such effort.

いま、日本に暮らす在住インド人は、全国で2万人超といわれているそうです。いまはインターネットやソーシャル・ネットワークもあり、遠く離れていてもリアルタイムでお互いの様子を知ることができます。しかし(若い人はわかりませんが)日本を離れて暮らす日本人が条件反射的に感じる紅白歌合戦とそのあとの「ゆく年くる年」に感じる郷愁のようなものは、現代のテクノロジーをもってしても、完全に解消しきれはしないのではないかという気がします。
It is said that there are over 20,000 Indian people in Japan. Nowadays, nevertheless the physical distance, we can fully benefit from those technologies like internet and social networking system to keep in touch with each other across different continents. However, just like most Japanese away from home can’t help feeling a sense of nostalgia when thinking about that famous TV show always broadcasted at year end, technologies can’t always provide people with the complete solutions to compensate this kind of sentiment.

そして映画大国インドからやってきたインド人にしてみれば、自分のお国言葉の映画は、いくらDVDがあったりオンライン配信があったり、映画館離れが起きたりしても、それはやはり、「映画館で観たいなあ」とどこかで思っているものに違いないと思うのです。
As for Indian people, no matter how much amount of DVDs and online streaming is available and it’s said that people don’t go to cinema as often as it used to be, I strongly believe, films in their own languages couloured by their own cultural background, are such thing that they even unconsciously think that they’d like to watch properly at the theatre.

このように自然発生的に「自分たちの観たい映画を自分たちで上映しよう」というところから始まった、在住インド人の上映会。いまやいくつかの団体が精力的に最新インド映画を日本で上映しており、その勢いは増すばかり。そこに日本人のインド映画ファンとしてお邪魔させていただくのは、大人になってからも外国暮らしを何度か経験した私にとっては、彼らの自分たちの文化に対する情熱を目の当たりにする場でもあり、格別の思いがあります。
So this movement of theatrical screening seems to have risen quite naturally according to the increasing number of Indian people living in Japan. Now that a few different groups energetically bring the latest titles more and more. As one of Indian films fans and a person who lived away from home several times even after grown up, I’ve got really a special emotion to their passion to pursue their own culture.

この動きは誰にも止められません。インド映画がちょっと気になっているそこのアナタ、この勢いに、乗ってみませんか? めくるめくインド映画の世界はすぐそこです。やるぞ!
No one can stop this movement. Jai Hind!

投稿者: アンジャリ(Anjali)

アンジャリ(Anjali)
Masala Press代表・印流楽しいこと案内人。神奈川県茅ヶ崎市生まれ。東京外国語大学インドネシア語科卒。学生だった1997年にバックパッカーとして単身インドを訪れ3ヶ月を各地で過ごす。以後、インドの舞踊と映画に心酔。ガイドブックなどのライターを経て旅行会社に就職、インド専門添乗員を務めるも、2001年からはインドとロンドンを拠点に放浪生活を送る。2006年に本帰国、外資系証券会社に再就職、10年間の会社員生活を経て、現在、インド映画の印流ブームを興すべく奮闘中。