春祭りホーリーの名ソング特集

今年もホーリー祭の季節がやってきました。ホーリーは春の訪れを祝うヒンドゥー教のお祭りで、ヒンドゥー暦11番目の月(2〜3月)の満月の日に行われます。

春というより夏の訪れ?

ホーリー祭といえば、カラフルな色水や色粉をかけたり塗りあったりして祝うことで知られています。ホーリー祭の1週間前あたりから街には色粉を売る特設屋台などが出始めて、ちょっと試し打ち的に急に水鉄砲の水をかけられたり、色粉をかけられたりし始めるのもこのころです。

ホーリー祭は2日間あり、1日目は祭礼などが執り行われます。色水や色粉の出番は2日目。この日はインドの人は白い服を着ている人が多いですが、手持ちの服が限定されている旅行者は汚したくないならば白や薄い色の服は着ないほうが無難です。落ちないので……。

また北インドでは、ホーリー祭が終わると急激に気候が変わっていきます。朝晩はしのぎやすかった気温が日に日に上がっていき、4月からは春というよりは夏の天気になり、場所にもよりますが朝晩も蒸しはじめ日中もうだるような暑さになります。北インド平野部の5月は一年でもっとも暑いといわれ、日中の日差しの強さはシャレではなく目玉焼きが焼けるほどになります。

ホーリー祭は短い冬が終わり暑い季節へ移行していく節目として祝われる祭りでもあります。

無礼講なので女性は要注意

私、アンジャリは最初にインドに行ったのが1997年の2月のことでした。各地を周り、3月のホーリー祭の時期はヒンドゥー教最大の聖地といわれるバナーラスに滞在していました。ほかの街はお上品に色粉を塗りあったりして平和的な祭りといえます。しかしバナーラスは祭が激しいことで有名で、なかでも過激にヒートアップするホーリー祭は毎年さまざまなトラブルを生んでいます。旅行者が多い地域の宿では「外国人は絶対外出禁止」が言い渡されていました。

この日はカーストなどの身分制度がなくなり無礼講ということで、日ごろのもやもやの憂さ晴らしとばかりに暴れる輩がいるのです。バナーラスでは行政公認の「バ○グラッシー」なる飲み物(まあお酒みたいなものです。どうか検索してください……)の特設屋台が出て、特に外国人や女性は、日本の金曜日の繁華街どころではなく素行が乱れた男たちの格好の標的になります。この日になにか起きてもそれは「外出したオマエが悪い」といわれること必至。女性はくれぐれもご注意ください。

私がいた宿でも外出禁止となりました。宿のオーナーが入手してくれた色粉を、宿泊客同士でキャッキャと塗りあって実に平和的でしたが、羽目を外した宿のスタッフが私の顔に粉を塗ったときに目に入ってしまい、当時ハードコンタクトレンズを着用していたので後始末に大層難儀しました(怒)。割れなくてよかったのですがね。

そんな2日目の熱狂も、夕方には収まってきます。その後、みなで宿の目の前のガンジス河に入り色落としをしました。とにかく顔も身体も色だらけ。宿のシャワーを使っているとキリがないのもあって、意図せずガンジス河で初の沐浴をすることになったのでした。病気にはなりませんでしたよ(笑)。

ホーリーを舞台とする映画の名ソング

ホーリーはそのカラフルさや春を迎える高揚感から、そして「あなたの色で染めて/俺の色に染まれ」的な意味合いから、映画のミュージカルシーンでラブシーンとしても描かれることが多いお祭りです。そんな映画の名ソングを集めてみました。ホーリー祭の雰囲気をお楽しみください。

ボリウッドミュージカルBeyond Bollywood鑑賞記でもご紹介した、国民的ホーリーソングといえばこれ。
Rang Barse Bhige Chunar Wali”(Silsila 1981)

最近のヒットだとこのあたりでしょうか。美男美女のお戯れ、楽しそうですね。

“Balam Pichikari”(Ye Jawani Hai Diwani「若さは向こう見ず」 2013)

重厚な絵面で、このあとシリアス展開していく男女が禁断の香りをプンプンさせながら戯れるのがこの曲。最初に観たときの感想は「その素敵なお衣装を色粉で台なしにしないで」でした……。

“Lahu Munh Lag Gaya”(Goliyon Ki Rasleela Ram-leela 2013)

正統的なホーリー祭のキャッキャウフフという意味ではこの曲がすきです。9分かけて数組の男女の恋模様がダラダラと(笑)続きます。私はこういう、ちょっと垢抜けずダサい時代のミュージカルシーンがキュンとくるのでございます。

“Soni Soni”(Mohabbatein 2000)

懐メロのホーリーソングを流しっぱなしで気分をアゲるならこちらのジュークボックスなども。


アンジャリ、ブログはじめました
人生に必要な知恵はすべてインドから学んだ -印流楽しいこと案内人、インドで食っていこうと奮闘なう-

投稿者: アンジャリ(Anjali)

アンジャリ(Anjali)
Masala Press代表・印流楽しいこと案内人。神奈川県茅ヶ崎市生まれ。東京外国語大学インドネシア語科卒。学生だった1997年にバックパッカーとして単身インドを訪れ3ヶ月を各地で過ごす。以後、インドの舞踊と映画に心酔。ガイドブックなどのライターを経て旅行会社に就職、インド専門添乗員を務めるも、2001年からはインドとロンドンを拠点に放浪生活を送る。2006年に本帰国、外資系証券会社に再就職、10年間の会社員生活を経て、現在、インド映画の印流ブームを興すべく奮闘中。