マヒーシュマティへの道 – ラモジ・フィルム・シティの歩き方

オープンセットがいつまであるか分からない、なにもかも想定外が多すぎる、といった理由でなかなか記事にできなかった、マヒーシュマティ王国遺跡、もといラモジ・フィルム・シティへの行きかた。

完全ガイドにはほど遠い状態ではありますが、本気で検討したい人のために2017年12月末にマサラプレス取材班が訪れたときの体験を元に記します。

敷居は高め

残念ながら日本ではマイナーな行き先なので、ここの手配が大得意! という日本の旅行代理店はなかなかないと思います。

よって個人旅行で航空券とホテルだけの手配なら、代理店に頼むのと自力でするのと大きな違いはありません。

インターネットが使えて簡単な英語が読めるなら、自力で手配するほうが経費節約できます。

空港への送迎はホテルに頼むことができますし、市内を案内するガイド(英語)や移動車も現地ホテルのツアーデスク等で頼むことが可能です。

ラモジ・フィルム・シティ自体も、園内ツアーつきチケットを購入すれば全行程に英語ガイドがつきます。

どうしても日本語ガイドがいないとダメという場合は、通常はデリーなどから派遣することになるかと思いますので、とても高くつきます。

 

入場券の事前入手

ラモジ・フィルム・シティの予約はオンラインでできると公式ページにありますが、2017年末時点では予約できませんでした。

予約自体は進むのですが、決済画面で日本のクレジットカードがはじかれます。

インド在住者にインドのクレジットカードでトライしてもらいましたがそれでも買えず、サポートセンターも永久につながらず。

やる気あるのかと問いただしたいところですが、ザッツ・インディア。

今後、すんなり予約できたら超ラッキーです。

ただ、心配は心配ですが、開園しているならば99%確実に現地で入手できます。某テーマパークのように入場制限するほどの大混雑はしません。

日本人的には、事前に手配しないと心配……という気持ちになりますが、事前の手配があってもなくてもさして変わりはなく、OKなときはOK、ダメなときはとことんダメ。

ザッツ・インディア。

訪問時のレポートはこちら。

【公開記念特集】バーフバリ生誕の地へ-1
【公開記念特集】バーフバリ生誕の地へ-2
【公開記念特集】バーフバリ生誕の地へ-3
【公開記念特集】バーフバリ生誕の地へ-4
【公開記念特集】バーフバリ生誕の地へ-5

以下、細かくみていきます。

いろいろ前置き長くてゴメンナサイですけど、必要なことですので本気の人は必ず目を通してね。


入国までの難易度について

よいニュース

  • 拠点となるハイデラバードは大都市。しかるべき飛行機に乗ればつつがなく到着します。
  • 大都市のわりにデリーやムンバイに比べると観光客相手のうっとおしい人が少ないです。
  • 日本からの観光客が少なく思い切り異邦人感を満喫できます。
  • 治安は総じてよく、注意は必要ですがそれほど怖くはありません。

 

悪いニュース

  • マヒーシュマティ入国には許可(要するにインドビザ)が必要で、この取得がやや面倒です。
  • 日本からハイデラバードへの直行便はなく乗り継ぎ便を利用する必要があります。
  • 日本の旅行代理店にマヒーシュマティへの手配を丸ごと依頼するのは難しいです。
  • ラモジ・フィルム・シティは運営がはなはだインド的で理路整然としていません。
  • 日本語の情報がとても少ないです。

 

インドについて

  • お金を払えば見合ったサービスが受けられる国ではありません。
  • インフラや制度の不備を人間力で補っている国です。
  • NoといわないことはYesになるのでNoと言えることが肝心です。
  • 身分や男女差の同調圧力が強い反面「好き」と「嫌い」については超個人主義。
  • 「インドはインドだからね……」としかいえない現象が多々発生します。
  • でもわりと無理なことがなんとかなったり、いい人も多く素晴らしい体験も勝手にやってきます。
  • いろいろクリアして進めると「すごいじゃん自分!」と自己肯定感が高まります。
  • どうにもならない不利益や理不尽は来世に望みをつなぎます。
  • 金銭的・身体的な不利益を被る場合以外は「怒ったら負け」。精神力を試されます。
  • つまりすべては神の采配。

※ちなみに「ハイデラバードは南インドだよね〜」と「地球の歩き方 南インド」を持っていったところ、テーランガーナー州は収録されていませんでした。持っていくならインド全土版ですよ皆さん……。

言語について

  • インドは多言語国家で公用語はヒンディー語と英語、指定語として22言語が定められています。
  • ハイデラバードがあるテーランガーナー州は2014年にアーンドラ・プラデーシュ州から独立。
  • テーランガーナー州の公用語はテルグ語。
  • 英語、ヒンディー語(ウルドゥー語寄り)を話せる人も多いが、テルグ語オンリーの人も。
  • 州外から仕事で来ている人も多く、がんばってテルグ語を話したのに実は通じていないことも。
  • 日本人としてはひとまず英語で勝負。
  • 最終的には熱いハートと表現力で勝負。

ハイデラバードの気候

  • 一年を通して暑いです。特に4月、5月は40度超え。
  • ただし湿気は少なめ、日陰は東京の梅雨よりは快適なことが多いです。
  • 朝晩の気温が低め、湿気も少なめで過ごしやすいのは12月、1月。
  • 日差しは通年、強烈。活動は早朝〜午前と16時以降にし、正午〜午後は休むが吉。

バーフバリ人気について

  • 中上流以上の知識層は古典芸能のほうがエライと思っているフシがあり、大衆娯楽的な映画は意外と観ていません。
  • そういう相手にバーフバリ熱を語っても「ふーん」という反応をされますがメゲないで。
  • バーフバリに限らず、映画やスター俳優に熱狂しているのは庶民が多いです。
  • どんなに映画が好きでも日本からインドまでやってくるのは酔狂と思うインド人が多いでしょうがメゲないで。
  • 「バーフバリ 王の凱旋」のインド公開は2017年4月28日。つまりインド人的には既にかなり過去のこと。

飲酒についての留意点

  • ハイデラバードはイスラーム教徒が多い街です。
  • まあインドはどこでもそうですが、女性が女性だけで動くなら人前での飲酒はしないが身のため。
  • インド全土で酒類の販売はライセンスが必要なため、街角の店などで普通にビールが買えることは稀。
  • 酒は酒屋(探しにくいですが飲兵衛なら探せるはず)で買うかホテルのバーなどで飲んでね。
  • 晩酌したい人は日本からスーツケース(液体物なので預け荷物で)にビールなり酒瓶なりを持参もおすすめですよ。

5日間で行くモデル日程

5日間で行くのはかなりハード。体調を崩しやすいためおすすめはできませんが、日本人はなかなかお休みがとれませんのでモデル日程をば。

■市内観光も入れたプラン

  • 1日目:日本からハイデラバードへ移動日、ハイデラバードでは市内に宿泊
  • 2日目:ハイデラバード市内にてラモジのチケット手配と市内観光やショッピング
  • 3日目:市内から約70キロ離れたラモジ・フィルム・シティ訪問
  • 4日目:午後ハイデラバード発、経由地を経て夜行便で帰国の途へ
  • 5日目:朝、日本に到着

■フィルムシティ集中プラン

  • 1日目:日本からハイデラバードへ移動、フィルムシティ内ホテルに直行
  • 2日目:フィルムシティ内ホテルでチケット手配、以後終日園内周遊
  • 3日目:終日フィルム・シティにて周遊
  • 4日目:ホテルチェックアウト後、午前市内観光、午後ハイデラバード発、経由地を経て夜行便で帰国の途へ
  • 5日目:朝、日本に到着

※ハイデラバード着が深夜なので、そのままフィルムシティに移動すると到着はかなり遅い時間になります。

経由地で一泊して翌日ハイデラバード空港へ向かうほうが体力的に楽かもしれません。

ハイデラバードへの行きかた

関東からの出発例です。料金が安い順。ほかにもいろいろルートはありますが一般的なルートです。

  • エアインディア:成田→デリー→ハイデラバードに同日深夜着
  • マレーシア航空:成田→クアラルンプール→ハイデラバードに同日深夜着
  • シンガポール航空:成田→シンガポール→ハイデラバードに同日深夜着

インドとの時差が3時間半あるので、いずれも同日に到着することが可能です(季節によって変動あり)。

ただ到着がインド時間の22時〜23時台になるので出迎え手配を強くすすめます。

空港からタクシーにも乗れますしデリーやムンバイと比べると外国人狙いの怪しい人は格段に少ないですが、インドに慣れていない人は、心の余裕のため、そして無用のトラブルを避けるため、必ずホテルからの出迎え車を手配してください。

日数がとれるなら経由地で往路か復路かに一泊するなどもよいと思います。復路にシンガポールでインドの毒を抜くとか、いいですねえ。

ホテルについて

ラモジ・フィルム・シティ内にはラグジュアリーとエコノミーでホテルが3軒あります。

取材班はランチに立ち寄りましたが、宿泊はしていないのでレポートができず。

ただフィルムシティはハイデラバード市内から約70キロという距離があり移動にも時間がかかるため、満喫するには園内に宿泊がよいかもしれません。

※公式サイトにあるホテルパッケージもとても魅力的なのですがここから予約できるかは検証できておりませーん。

5月は改装などもしていると記載がありましたが、ホテルの名前だけ記しておきます。

■ Sitara Luxury Hotel (4つ星)

内装がゴージャスで凝った、テーマに沿ったお部屋があるそう。通りかかった際にプールやテニスコートがあるのが見えました。

■ Tara Comfort Hotel (3つ星)

ランチに立ち寄りました。インドによくある中級ホテルで、垢抜けてはいませんが必要充分な印象。

■ Shanthiniketan (1つ星)

簡易ホテルですが必要充分な設備は備えた部屋。

公式ホテルサイトはこちら

一般のホテル予約サイトからも一部予約可能のようです(Sitaraについてはこちらから予約できるのはデラックスルームのみ)

フィルム・シティの入場券

最初に記述した通り、オンライン予約ができない場合は、現地で手配することになります。

■ ハイデラバード空港にあるブースで購入

取材班はこの方法をとりました。

ハイデラバード空港の到着ロビーに、タクシーやホテル予約ブースと並んで”Ramoji Film City”のブースがあります。

ここで「入場希望日、希望プラン、人数、送迎の有無」などを伝えて予約、支払いをします。

2017年12月末時点ではクレジットカードも利用可能でした。

ここでは予約した旨を記載したバウチャー(紙一枚)を渡されるだけで、当日フィルム・シティのエントランスでチケットと交換します。

空港のブースで手渡されたバウチャー。ペラペラの紙一枚でかなり不安になりますが大丈夫。裏に担当者の携帯番号を控えてもらいました(サポートセンターの電話が永久につながらないのでこういうの重要)

■ 市内の旅行代理店で購入(未確認)

未確認ですが、事前にハイデラバードの旅行代理店にメールで連絡して手配しておく方法もあるとは思います。

また市内に滞在し、宿泊ホテルのツアーデスクなどでも取り扱いはあるはずです。

■ フィルム・シティ内のホテルに宿泊し購入(未確認)

とにかくホテルの予約だけは一般のホテル予約サイトでとってしまい、空港から直行。そしてホテルでフィルム・シティの手配をする。未確認だらけで大変恐縮ですが、おそらくこれが一番確実に情報がありこちらの希望を通せる方法と思われます。

 

入場とその後の流れ

ここも迷いどころです。公式サイトを見るとさまざまなプランがあり、料金もさまざま。

取材班は“BAHUBALI PREMIUM EXPERIENCE”というプランにしました。

園内エアコンつきバスの移動、全行程ガイドつき、フィルム・シティ内の別の施設見学や昼食、ティータイム、スタントショーなども込み込みのプランでひとり2,250ルピー(4,500円)です。

これに市内のピックアップポイントからの往復シャトルバス250ルピー(450円)をつけました。

以下、入場と以後の流れ。

1) シャトルバスでフィルム・シティのエントランスに到着。朝10時くらいでした。

2) 発券所(長蛇の列)にてバウチャーをチケットと交換。ここは当日券組と予約済組で窓口が違うようでしたが、きれいに別れて並んでいるわけではなく横入り等も多く、いきなりカオス。横入りには断固抗議して戦わないとなかなか窓口まで辿り着けません。

これは窓口前だけなので平和そうですがこの手前にバトルな列があります

3) 20分ほどかかりようやく窓口へ。バウチャーを見せたら「エアコン車のプレミアムチケット」だったということで発券窓口横の待合室のようなところに案内されます(最初からここに来られたっぽい。キーッ)。ここはエアコンが効いておりトイレもありました(が個室がふたつしかなく女性側は大混雑)。一応ウェルカム・ドリンクなどもあり、ミネラルウォーター・チョコレート・お土産物などのクーポンを渡されました。

「プレミアム・ラウンジ」という名の待合室

飲み物や土産物店割引のクーポンの束とミネラルウォーター、オリジナルデザインのチョコレート缶(微妙)

4) 軽く30分ほど待たされたあと、名前を呼ばれ、外のエアコンつきバスへ。園内は一般車両は入れません。園内移動はすべてフィルム・シティ指定の周遊バスになります。

“Ramoji”の文字が見えてくるとテンションあがります

5) ここからフィルム・シティ内の中心地Eureka(ユーレカ)まで移動、約5分。

中心地となるEurekaの広場。奥に見えるのがレストラン”Dil Se”

6) 食堂”Dil Se”前でおろされ、ここで人が集まるのを待つとのことで、30分後の集合時間を言われていったん解散。周辺にある遊園地的な施設を周りますが「インド的」という以外に興味深いものはなし。

レストラン”Dil Se”。インド映画ファンには「おお!」という名前ですね。クリスマスは過ぎていますがツリーがまだあるのもインドですので

エアコンなし周遊バス乗り場。長蛇の列…

でもクラシックでなかなか素敵なバスです

○ィズニーのパクリとしか思えない遊園地奥の庭園への入口

もう微妙を通り越して愛おしささえ感じるようなオブジェ。インド人のみなさんはけっこう嬉しそうなのでよし

回転が速すぎ、怖くて乗る気がしないメリーゴーラウンド。ほかにもジェットコースター的なものなど遊園地的アトラクションがいくつか。夜はけっこう賑わっていました

7) 園内の食堂やレストランは窓口で食券を買ってからカウンターで現物と引き換える方式。つまり2度並ぶわけですが、こちらも列に並べないインド人と戦い、のんびり仕事する窓口担当者につきあい。コーラ買うのに15分。

8) “Dil Se”前でガイドと再会、バスに乗ります。ここでようやく本日一緒に周るグループが生成された模様。だいたい20名程度でした。

われわれのエアコンバスはこんな感じです。ガイドさん気合い入った解説中、窓の外に見えるのは病院の建物(もちろんセットです)

移動中に見える各種セットの規模が大きくて圧倒されます

「街を丸ごと作っちゃいました」の一角。このあたりが出てくる映画を観た人には「あー!」となるポイント多数

駅と列車もセット。”Chennai Express”の駅はここで撮影されたそう

内部には入りませんでしたがここも丸ごとセットの入り口

ちょっとタイトル忘れましたが有名な作品のセットを保存してあるという屋内施設。壮観

9) この後、バタフライパーク、バードパーク、噴水広場などをバスで周遊。バードパークから噴水広場までなどは、だだっ広いのでけっこう歩きます。

バタフライパーク。いや規模も大きいし素敵なんですよ、ええ。ただバーフバリとはその……(汗)

「世界の蝶々にまつわる逸話」説明ボード。日本の記述には「部屋に一匹だけ入ってくるのは幸運の印だが大量になると不吉」ほんとですか?

バードパークも珍しい鳥がいっぱいでとても素敵なんですよ、ええ(汗汗)

きっととても珍しい鳥さん

放し飼いエリアもあり

謎の滝もあり、みな嬉しそうにここで記念撮影など

家族づれ、新婚旅行多し。楽しそう

コンセプトは不明ですが、トイレもなんだかアートです

10) やっとのことで念願のバーフバリのオープンセットへ! 中心地からバスで15分ほど。途中、200エーカーあるという広域撮影用の土地を通ります。「伝説誕生」の戦闘シーンはここで撮影されたとか。また撮影セットに到着する手前の一角では最新作”Kurukshetra”のダンスシーンの撮影をしていました。降りて見学したいところですがNGだそう。

バーフバリ撮影セットの手前で巨大なブルースクリーン発見。ちらほらとダンサーの姿が見えます。並んでいるのはヴァニティ・ヴァン(控え室車両)。午後の再訪時はダンスシーンやっていました。きゃーっ!

11) バーフバリ撮影セットに到着、ここで衝撃のガイドのひとこと。「見学時間は20分」。オーマイガッ! 冗談じゃない、このために来たのに!

12) この後、ホテルでのビュッフェランチの時間があるからとのことでしたが、そんなこと言ってられません。ガイドに交渉、ひとまずランチは一緒に済ませ、午後に予定されているスタントショーは観ないでいいので、その時間、再度この撮影セットに来る、ということで決着。バーフバリ撮影セット場はコンパクトにいろいろまとめてはいますが、歩けばけっこう広いので、はっきりいって「見学時間20分」では通りすぎるだけで終わります。

13) 園内ホテルのビュッフェ会場にてランチ。サラダや前菜、サイドディッシュにメインのカレーやデザートまで、なかなかよい品揃え。もちろんすべてインド料理です。

チケットに込みのビュッフェランチ。品数も多くなかなか楽しめるメニューでした

もちろんインド料理です

14) 食後、大型バスを貸し切りで取材班のみバーフバリ撮影セットへ戻ります。広いのでバス移動がデフォルトです(日本の電動アシスト付き自転車が恋しかった)。

15) 撮影セット見学後、われわれのためだけに待たせていた大型バスでグループに再合流。“Movie Magic”というシアターで、創設者であるラモジ氏のメッセージムービーを鑑賞後、映画の合成技術を体験するショーへ。観客から有志を選び、グリーンシート前にある馬車のセットで演技を撮影、その後、背景と合成したり、効果音を録音して映像と合わせたり、映画撮影の実際を体験できてこちらはかなり見応えがあり面白かったです。珍しい日本人ということで司会者から特別に声をかけられ、200名ほどの観客に紹介されるというオマケつき。

動画撮影、問題なさそうだったのでガンガン撮りましたよ。面白いよ合成技術!

16) 団体行動はここで解散。バスでEurekaへ戻ります。客はまだまだたくさんいるというのに土産物店は軒並み18時前に店じまい。駆け込みで何軒か見ましたが、安っぽい子どものおもちゃ、きっと日本では着られないTシャツ、なぜここで買う必要があるか理解不能な安アクセサリーなど、日本の寂れた観光地でも今どき見つからないようなショボすぎる品揃え。バーフバリのグッズなんて置いたらものすごい売り上げになると思うのですが、ライセンス問題なのか、ここにはバーフバリグッズ一切なし。

こちらEurekaの裏手にある土産物店エリア。雰囲気だけはありますが店は早々に閉まってしまい、あなたがたやる気あるのかと(以下略)

もうほんっとにコンセプトわからなーい!

17) Eurekaのステージでは1日何回かある”Spirit of Ramoji”のショーが始まっていました。ダンスや歌などで盛り上がります。クオリティとしてはけっこう微妙な出演者もいるにはいましたが、ヒット曲などかかり始めると観客はもう勝手にノリノリ。ステージ前はさながらダンスフロアのようになり、これはこれで面白かったです。

観客びっしり。これはまだ早い時間ですが、1時間後にはカオスな空間に

バーフバリのみならず、ボリウッド中心ですが知っている曲をたくさんやってくれるので、観客も取材班もノリノリ。ド派手はステージングも見応えありました。

18) 19時からEurekaのパレードがあるとのことで待機。こちら、日本が誇る某テーマパークのパレードなどを期待してはいけません。確かにインドではなかなか見られないものではありますが、もう「インド」以外のなにものでもないクオリティ。面白かったけど。

パレードの山車。開始前からこの状態で静止

こちらもパレードの山車。もうわからなーい!

ゴ○ラなの? ねえゴ○ラなの?

遠目に見るとこんな感じの山車が何台か並んでいます。ええ並んでいるだけ

ダンサーさんたちも開始前はこんな感じでリラックス……

まだ開始していないし……ね

ゆるっとパレード開始、音楽が流れ山車が動き出し。それをのんびり眺めるインド人客。なんだか涙腺が。そう、これはこれでいいんですよ、インドだもの

19) 園内からのシャトルバスの最終は20時とのことで、一本早い19時45分というシャトルバスに乗り、市内へ戻るバスとの合流地点へ移動。

20) てっきり朝の発券所に戻るかと思いきや、約30分ほど乗車し、どこぞのパーキングへ(「フィルム・シティへの往復手段」に続く)。

 

入場プランのおすすめ

ここまででおわかりかと思います。バーフバリが目的の場合は、下手に豪華なパッケージで入場するよりも入場券のみ購入し、一路バーフバリ撮影セットに向かうのがよいです。

ただ、公式サイトにあるのはすべてパッケージプランで、入場券のみという項目が記載されていないのです(涙)。園内ガイドの話では基本入場券のようなものもあるとのことでした。

予約の際に「とにかくバーフバリに時間を費やしたいのでよろしく」と訴えてみてください。

その他、通常のフィルム・シティのセット見学も、従来のインド映画ファンにはたまらないものがあります。あの映画のあのシーンはここで撮影されたなど聞くとわくわくしますね。駅や空港、屋敷や庭園を丸ごと作ってしまっているので、そのスケールの大きさにも圧倒されます。

バタフライパークやバードパークも珍しい種がたくさんいて楽しめたことは楽しめたのですが、せっかく遠路はるばくやって来たならば、そういったものよりは、ほかの映画セットを周るほうをおすすめします……。

フィルム・シティへの往復手段

さて見落としがちなのが、ハイデラバード市内からフィルム・シティへのアクセス。日本と違い、インド国内の70キロはあなどれません。

われわれは”Srinivasa”社という大きなバス会社のシャトルバスを予約し、市内のショッピングセンター前で朝8時にピックアップという流れでした。

有名ホテルであればホテルがピックアップポイントになっていたりもするようです。

まずはこの朝のピックアップがカオス。ショッピングセンター前は複数の会社のピックアップポイントになっており、フィルム・シティ行きのバスが大型バスからバンに近い小型まで入れ替わり立ち替わりやってきます。

予約したのと同じSrinivasa社のバスも何台もいるので、いったいどれが自分が乗るバスなのか分かりません。予約時に聞いた車両番号を手掛かりに、やってくるバスのナンバープレートを凝視。30分すぎてもやってこないので最後は先方に電話して、5分後に来るとのことでやっと乗り込めました。

バス自体はごく普通の大型観光バス。シートがガタガタしたりはしますがこの際もう運んでいただければ結構ですという気分。

またインドの中長距離バスはときに無謀運転による死亡事故も起きています。ハイデラバードは全般に交通マナーはよいほう(あくまでインド内での対比)だと思いますが。

移動バスの中では必ずシートベルト着用、できれば眠りこけたりせずにフラフラした居眠り運転になっていないかなど、とくに夜間は気をつけていたほうがよいです。座席を選べるなら私は左側の真ん中あたりにします。インドは左側通行なので、対向車に追突されるとしたら右側ゆえ。まあこういうのは運のよしあしで、気にしてもしかたないのですけども。

市内からの往復バスはこんな感じ。一応、デラックスなつくり(当社比)

さて行きの合流も大変でしたが、もっと大変だったのが帰りです。年末の日曜ということでいつもより混雑していたのかもしれませんが、とにかくカオス。

フィルム・シティからシャトルバスに乗り、市内へ戻るバスへ乗り継ぐため、連れて行かれたのは、朝、到着したのとはまったく別の、ハイウェイ沿いの広大なパーキング。

見れば、市内へ戻る同じような観光客が、ザッと見渡しただけでも数百人。停車中の大型バス、50台くらい。

分かりやすい目印などないし、どれが自分のバスかなど、皆目分かりません。

ドライバーに電話するも英語が通じず、近くにいたインド人女子に頼んで代わりに聞いてもらうと、われわれのバスはまだ移動中でパーキングに到着していませんでした(涙)。

すでに日は落ち、パーキングの薄暗い照明に照らし出されるのは、自分が乗るバスを求めてさまよう群衆……なかなかホラーです。これをカオスといわずしてなにをかカオスといわんや。

電話を代わってもらったインド女子ふたり組(デリーからの観光客でした)とお互いのバスのナンバーと携帯番号を教えあい、協力してバスを探すこと小一時間。ほかのバスに追加料金を払って乗ってもいいと思っていましたが、声をかけたどのバスも予約客で埋まっていて空きがありません(涙出ますって)。

インド女子がわれわれのほうのバスを先に見つけてくれまして。ほんの短い間の同志でしたが、熱い別れのハグをしてエライコッチャとバスに乗り込みました。彼女たちのバスはまだ見つかっていなかったのに、こういうときのインド人の親切さにはいつも頭が下がります。

市内到着は23時近く。ふぅ。

タクシーを1日チャーター

というわけで、市内からの移動は、複数名いるならば、ホテルで往復の車をチャーターすべし! です。いずれにしても園内には入れないので、最後のパーキングでの合流にはひと苦労あるとは思いますが。

ドライバーとの合流場所と時間の確認は念入りに……ですが、待ち合わせる目印らしい目印がないうえ、打ち合わせた通りになるとは限らないのがインドなので、ドライバーと通話できる携帯電話が一台はないとちょっと困ったことになるかもしれません。

追記:2018年1月に確認した際のAC(エアコン)乗用車のタクシー(乗客4名まで可)のチャーター料金の一例です。手配はホテルなどででき、支払いはホテル経由で後払いか、ドライバーに現金で支払う場合があります。先払いの場合は払った料金になにが含まれるのかよく確認し、レシートは必ずもらってください。

また、外で素性の分からない車両をつかまえるのではなく、契約相手が明確なホテルや旅行代理店を通じて手配するようにしてください。

料金は、基本8時間40キロまでのパッケージで2,000ルピー(3,600円)ほど。この後1時間あたりの超過料金や超過距離が加算されていき、ドライバーへのチップも含めて、早朝出発の深夜帰宅で4,000ルピーから5,000ルピーほどかと思われます。

チャーターといっても1日乗り回して日本円にして1万円を切る料金です。料金的には日本人なら充分利用可能だと思いますが、女性ひとりでの利用は念のため避けたほうがよいです。女性ひとりなら、少々不便ですが安全面ではむしろチャーターよりも上記のシャトルバスをおすすめします。

 

ネット回線はライフライン

日本語情報が少ないハイデラバードでは、ガイドブックよりもインターネット接続のほうが便利といえます。

※ラモジ・フィルム・シティでの接続状況は未確認です。ご了承ください。

ネット接続のメリット

  • スマホやタブレットでGoogle地図で行き先や自分がいる位置を確認できる。
  • ちょっとした調べ物を現地でその場ですぐにスマホでできる。
  • 市内移動の際、配車アプリUber(過去記事に活用法あり)の利用ができる。
  • 日本の家族や友人との連絡をこまめにできる。

盗難とひったくりに注意

ただスマートフォンはインドでも大人気、中古機種も高く売れるため盗難やひったくり被害もあります。

  • カフェやレストランなどでテーブルの上に置きっ放しにしていてスッと持って行かれた。
  • 人混みの繁華街で手に持っているiPhoneをひったくられた。

使う場合はホテルやお店、移動車内など充分に周囲に注意してくださいね。チェーンなどで自分から離れないようにしておくのもよいでしょう。

インドでネット接続を確保するには

※2018年1月現在の状況です。変動は常にありますのでご了承下さい。

海外用SIMカードを事前に買っておく

最近、筆者の周りでも利用者が増えているタイ発のSIMカードがAmazonで購入できます。インドは北東の飛び石州とJ&K州以外で利用可とのこと。

SIMフリーのスマホをお持ちならこちらをおすすめします。

アクティベーションにWifiが必要なため、出発時に日本国内で設定してから渡航するとよいようです。

モバイルルーターをレンタルする

SIMフリーではない場合、Wifiルーターをレンタルしていく方法があります。

大事な注意点は、スマホもルーターも電池あってこそ。大容量のモバイルバッテリーも合わせて持っておいたほうがよいです。


インドのSIMカードを購入する

1週間以上など長期滞在する場合、SIMフリーのスマホがあるなら、インドのSIMカードを利用する方法もあります。

デリーに一泊以上するなら、デリーの空港の到着ゲート付近にある携帯電話会社(Airtel, Vodafone)で短期滞在の旅行者用のSIMカードが合計1,000ルピー程度(1,800円くらい)で買えます。

市内でも買えることは買えます。ただ短期滞在の旅行者がすぐに使えるSIMカードの販売を扱っていなかったり、状況が変動的。

SIMカード入手に奔走するのも時間の無駄なので、できれば空港でGetするのが一番確実です。

また、各社とも通話とデータ通信を組み合わせたプランがあるのはいいのですが、料金や条件はとても込み入っています。滞在日数とデータ通信の容量(1ギガや3ギガなど)を伝えて最適プランにしてもらってください。

夕方以降の購入だと当日中にアクティベーションができなかったり、デリーで買うと首都エリアのSIMカードの購入になり、他州に移動したら使えなくなったりというデメリットがあります。他州ではローミングで使える場合が多いのですが、テーランガーナー州での動作は未確認です。ムンバイエリアのVodafoneはテーランガーナー州では使えませんでした。

■ メリット

  • 料金がひじょうに安い
  • 通常の通話ができる
  • 通常の国際電話も可能

■ デメリット

  • 旅行者用SIMの取り扱い店がすぐには見つからない
  • その場ですぐに開通せず、数時間から丸1日かかることが多い
  • 購入した州がホームとなり、州境を超えると使えない可能性もある(ローミングで使える場合が多いが、通話のみで3G/4Gは使えないなど)

 


さて、いかがでしたでしょうか。日数と心の余裕があればけっして難しいというわけではないのですが、弾丸日程でインドに不慣れな方が個人で行くには少々ハードルが高い場所かとは思います。

ただ、時間も気力も体力も費やして行っただけの価値はありましたし、なにより、あの撮影セットを間近に見ることができたのは一マヒーシュマティ民としてもこの上ない喜びでした。

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アンジャリ(Anjali)

アンジャリ(Anjali)

Masala Press代表・印流楽しいこと案内人。神奈川県茅ヶ崎市生まれ。東京外国語大学インドネシア語科卒。学生だった1997年にバックパッカーとして単身インドを訪れ3ヶ月を各地で過ごす。以後、インドの舞踊と映画に心酔。ガイドブックなどのライターを経て旅行会社に就職、インド専門添乗員を務めるも、2001年からはインドとロンドンを拠点に放浪生活を送る。2006年に本帰国、外資系証券会社に再就職、10年間の会社員生活を経て、現在、インド映画の印流ブームを興すべく奮闘中。

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