夢はエロスのお仕事です

エロスは世界を救う!!

などと、いきなり書くと母が卒倒しかねません(書いたけど)。Masala Press主宰のアンジャリです。

Masala Pressでは、まだ少ないながらもミュージカルシーンのクリップをいくつか紹介してまいりました。ファンの方はインド映画の予告編などをこまめにチェックしている方もいると思います。

そんなとき、みなさん、なんとなーくちょっともじもじしてしまいませんか、あの文字に。

アレですよアレ、EROS International!! と堂々と出てくるあの文字です。

日本語で書くと、「エロス・インターナショナル」です! 国際的なエロス! もじもじ絶好調です!

日本語においてはどうした経緯か、ギリシャ神話の神様よりも、もじもじ系の意味合いがより広く浸透しているようです。インド映画DVDを通信販売で取り扱っている某氏は、DVDを郵送でお送りしたお客様のご母堂から「息子はいったいなんのDVDを購入したんでしょうか……」という電話がかかってきたそうです。まあ男なんてそういうものを見るようにできているので、そんなことで電話をしてくるのは少々過保護にすぎる気もしますが、お気持ちはわかります、はい。

しかしこのEros International。

お気づきと思いますが、そのようなもじもじを扱う会社ではありません。

インド最大手の映画の配給会社のひとつなんです<ウィキペディアはこちら(英語)>。2006年にはインドのエンターテイメント系の会社としては初めてロンドン証券取引所のAIM(Alternative Investment Market、日本でいうジャスダックや東証マザーズのような小型株の市場)に上場、その後2013年にはAIMを上場廃止しニューヨーク証券取引場に上場しています。

そんなことは知らなくても、インド映画を観ると、かなりの確率でこのEros Internationalの文字が入ります。そうです、泣く子も黙る、押しも押されぬ、インド映画といえば避けては通れない最大手様でございます。これまで日本で公開された作品もエロス様の配給によるものが多くあります。海外の証券取引所に上場していることからもわかるように、インド国外の市場開拓にひじょうに力を入れています。

エロス様が入っているビルでございます。
エロス様が入っているビルでございます。

そんなエロス様のムンバイ本社に、私アンジャリ、ごあいさつにいってまいりました。まあ、これからよろしくお願いしますという軽いごあいさつだったのですが、私がこれまで知っている泥臭いインドとは一線を画す、スタイリッシュできびきびした、いかにも仕事デキますといった風な方々がたくさん働いていらっしゃいました。社会見学の中学生みたいな感想でなんですが。

本社ビルの向かいのレストラン&バー、“He Said She Said”ではちょうどテレビドラマかなにかの撮影もしていて、私のテンション全開になっちまいましたよ。惜しむらくは、撮影に必要なエキストラのスカウトが、私ではなく隣のカップルにかかったことです。主宰なんていっておきながらただのミーハーってのもアレですけどね、出てみたかったです、インドのテレビドラマ(ああ悔しい)。


なにはさておき。そんなわけで私のようにインド映画をこよなく愛する者にとっては、エロス様は最初にごあいさつすべきとてもとても重要な会社様なんでございます。その会社様が、日本ではついついもじもじしたくなってしまう名称だという厳しい現実に、私アンジャリはなんとか風穴を開けていきたいわけです。日本語表記するときは「エロース」と音引きをいれてみたり、「イロース」とこじゃれた英語の発音風に表記してみたりしてはどうかと喧々諤々しました。

が、要するに「慣れ」の問題なわけでして。「エロス」がもじもじしない文字列になるくらいまでに、インド映画ひいてはエロス様の日本での認知度をあげていけばよろしいわけです。

そんなわけで、ここはひとつ、みなさん、エロス・インターナショナルはインドの大手の映画配給会社! 覚えてくださいね! イエス、エロス・インターナショナル!

それでは満を持して、エロス様の堂々たるオープニングをお届けいたしましょう! 堂々のエロス!

ちなみにこれは12月18日公開の歴史大作Bajirao Mastaaniの予告編です(どちらかというとそちらがメインです)。

ちなみにエロス様は動画配信サイトEros Now(こちら)も運営していまして、月々5USドルで旧作から新作までオンラインで鑑賞することができます。英語字幕がついています。無料で観られる作品もありますので、ご興味のある方はぜひ。一時期、私はこのサイトのせいで毎日映画ばかり観すぎてほかのことができず、「人間やめますかエロスやめますか」状態でしたがね……(悪いのはもちろんエロス様ではありません)。

インド映画ファンは不便をものともせずこういったサイトで情報収集をしたり日本未公開作を鑑賞したりしているわけで、日本のファンをざくざく開拓し、日本での配給をもっともっと増やしていかねばと決意もあらたに。

夢はエロスのお仕事です! みなさま、ナマステ、ナマステ、ナマステ!

本日の地名:ムンバイ

トップ写真:”Bollywood in Posters”, Author:S M M AUSAJA, Published by OM Books International in 2009

投稿者: アンジャリ(Anjali)

アンジャリ(Anjali)

Masala Press代表・印流楽しいこと案内人。神奈川県茅ヶ崎市生まれ。東京外国語大学インドネシア語科卒。学生だった1997年にバックパッカーとして単身インドを訪れ3ヶ月を各地で過ごす。以後、インドの舞踊と映画に心酔。ガイドブックなどのライターを経て旅行会社に就職、インド専門添乗員を務めるも、2001年からはインドとロンドンを拠点に放浪生活を送る。2006年に本帰国、外資系証券会社に再就職、10年間の会社員生活を経て、現在、インド映画の印流ブームを興すべく奮闘中。